町会とシンガポール前首相のことば
07日
昨晩は月に一度行われている町会の定例役員会でした。私の属する町会は市内では活発な活動を行っている方だと聞きましたが、それでも町会活動に無関心の人も増え、また役員を引き受ける人の高齢化は待ったなしで進んでおり、昨晩も5年後の会の存続を心配する声すら出ていました。
何とかならないものかと考えていた今朝方、新聞に前シンガポール首相のゴー・チョクトン氏のインタビューが掲載されており、その中で同氏が「日本の共同体の精神はとても強く、人々は礼儀正しい。日本が持つ強みは国や社会を豊かにします。日本は、国として新しいシンガポールよりも文明が進み、我々が学べるものがあります。」と言っている場面がありました。リップサービスを疑ったり、日本の現状をどこまで理解しているだろう?と疑えば切がありませんが、外国から見ればそういう国民性、あるいはそういう生き方をして来ていたというのは少なからぬ事実なのでしょう。
世界銀行の報告書において「東アジアの奇跡」と呼ばれた高度成長期を経験しそれが終わり、バブル崩壊を経験しその後の停滞の25年と言われる日月を過ごして来る中(これは何を隠そう自分の生きて来た年月と全く重なっています。)、何を得ようとして何を(無意識のうちに)失って来たのだろうと思いました。
ゴー氏はこうも言っています。「重要なのは人口規模ではありません。人の資質と強さです。日本は、これから先、人口減少を補うだけのパンチ力をつければ、競争力を保てます。日本は多くの分野で他国に先んじることもできます。ただ、人口が多い国は、抱える問題も大きいのです」
私たちは何かを変えられるのでしょうか?