ふるさと納税

 先月22日に狛江に講演に来て下さった宇野重規東大教授が翌月曜日のNHKクローズアップ現代にコメンテーターとして出演されました。テーマは「ふるさと納税」。今、どのような物品を納税の返礼として用意するかが各自治体の間で競争になっている中、宇野教授はその趣旨がふるさと納税が本来目指していたものと違って来ていることに懸念を示し、その自治体の施策の内容に共感し納税する姿に将来的には行ってほしいとされていました。そして、一人ひとりが複数の自治体と縁を結ぶということを求める時代になって来ているのではないかとも。

 そんな中、狛江がこれからのふるさと納税を考える際、一つのモデルとすることが出来るのではないかと思える自治体が北海道にあります。北海道上川郡東川町。大雪山国立公園の一部に属す、田園風景の美しい人口約8,000人の自治体です。

 風景が美しいことから「写真の町」で町おこしを行っており、毎年「写真甲子園」を開催しています。(北海道で初の「景観行政団体」)また、豊富な伏流水は北海道で唯一上水道のない町を可能にしているそうです。旭川空港から7km(車で8分)という至近距離にあることからベットタウンとしても位置付けられているようです。

 こんな東川町、全国からの出資者に産物や各種特典を還元するユニークな「株主制度」を持っています。(http://town.higashikawa.hokkaido.jp/stocks/)これがギフト合戦となっている現在の「ふるさと納税」とは一線を画す、前出の宇野教授が仰るあるべき「ふるさと納税」に近いものではないかと思ったのでご紹介します。

 ーあたらしい「ふるさと」を育てよう。ーというキャッチのもと、同町は株主にどの事業に投資をしてもらうかを選んでもらいます。その事業とはーーー

 写真のまちプロジェクト(写真の町整備事業、オーナーズハウス建設事業)、こどもプロジェクト(オリンピック選手育成事業)、ECOプロジェクト(水と環境を守る森づくり事業)、イイコトプロジェクト(自然散策路整備事業、ひがしかわワイン事業)と云った諸事業です。どうでしょう?

 都心に近いけれど自然が残るまち狛江。そこでも実現出来、また目指すべき事業をこの東川町の事例は私たちに示唆してくれてはいないでしょうか。

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