ゲーテの警告を忘れぬ独

 衆院選の当日の朝、新聞にこんな記事が載っていました。タイトルは『ゲーテの警告を忘れぬ独』。約200年前に代表作『ファウスト』でゲーテはばらまきで景気を支えた国家がどんな結末を迎えるのか予言したといいます。

 ドイツは2015年の予算案を46年ぶりに財政黒字で組むそうです。その記事には「成長が落ち込むのを座視してまで、なぜ健全財政にこだわるのか。」とあり、こう続けます。「第1次大戦で負けたドイツは多額の債務を抱え、通貨が紙くずになった。猛威を振るう超インフレに乗じて権力を握ったのはナチス。ゲーテの遺言を軽んじて借金を重ね、悪魔に魂を売り渡した。その反省はいまだに重い。」と。

 自分にとって興味深かったのは、「「おカネが世の中に出回りすぎている」。多くの政治家が、本気でそう思っている。」というくだり。

 また、こうも。「とはいえ政府の頑固一徹だけで財政が立て直せるわけではない。ドイツでは有権者や経済界のあいだにも倹約精神が通奏低音のように流れ、成長が沈んでも景気対策を求める声が漏れてこない。」

 東西ドイツ統一後、ドイツ政府は旧東ドイツ地域への復興費用が300兆円に達し、いつのまにか財政赤字が国内総生産(GDP)の3%を上回り、域内の基準に違反するようになったといいます。「尻に火が付いたドイツ政府が社会保障の縮小や増税に取り組む。「政府がカネを出せば将来にツケが回る」。そんな常識が浸透し、財政出動や減税といった「官需」にすがる発想が消えた。」

 多少、誇張というか、一面的な見方があるかもしれませんが、大筋はこういうことなのかと思います。今、日本が進むべきはどの方向か。改めて考える必要がありそうです。

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