3月議会(予算討論)

3月議会(予算討論)

 3月議会が終わりました。平成26年度予算が認定されました。私は予算委員会には出られません(狛江市議会は2人以上の会派でないと予算・決算委員会には基本的に出席が出来ません。2人以上の会派が議席を譲ってくれない限り。)が、最終日予算討論は行えるので以下のような意見を申し述べました。

平成26年度一般会計予算原案について意見を申し述べます。

 高橋市長が、夢・希望のある魅力的な「まちづくり」、あるいは子育てや次世代育成と超高齢社会に対応できる財政基盤確立と、将来世代につけを残さない規律ある財政運営を軌道に乗せるという決して簡単ではない2つの課題にどう対処するのか、市民が見守る中、平成26年度予算は、高橋市政の下で組まれる2回目の予算となります。

 事業ごとの話ではなく、概括的な観点から、将来世代につけを残さない規律ある財政運営が守られているかという観点から意見を申し述べます。

 言うまでもなく、現在の予算制度は単年度主義ではありますが、平成26年度予算は平成25年度と連続した関係性を持っています。平成25年度、中期財政計画・財政規律ガイドラインを基本にした改革がスタートしました。これは、これまでの規律・基準を持たない場当たり的な財政運営から「入るを量りて出ずるを為す」を基本方針とし、あれもこれもから選択と集中への転換を図るものです。平成26年度予算では、財政規律(基準)の3つの基準のうち、決算時にしか決まらない剰余金の1/2の積立てを除く、連結負債残高の維持、市債発行額(事業債・臨時財政対策債)の基準が遵守されているかを見ました。この2項目については基準が遵守される見込みの予算であると理解しました。

 心配しているのは、基金についてです。基金については、それぞれの基金の設けられている理由から、中期財政計画の中で残高目標値等が定められているわけです。その目標値がまだ遠くかなたという段階で、なぜ今の段階で中央公民館・図書館の出来る範囲の改修でなく、大規模な建替えだみたいな考えが出て来るのかわかりません。むしろ、そのようなことを求める市民に対しては狛江市の財政の置かれた状況を懇切丁寧に説明し理解を求めるべきではないでしょうか。市民は説明を受ければ理解してくれるはずです。公共施設整備基金の積立て目標はいくらですか?公共施設修繕基金の積立て目標はいくらですか?誤解なきように言えば、それらが積み上がった時、建替えの議論をすることを否定するものではありません。それがなぜ今なのでしょうか。清掃施設整備基金も、多摩川衛生組合の施設が築15年を迎えた今、いずれ訪れる炉の更新に備えなければなりません。積立て目標額はいくらですか? 20億円です。今、いくら積み上がっていますか?

 行政はこれらの積立ての原資をどこに求めるのかも含め、目標額とともに市民に説明し理解を求めてもらいたいと要望します。

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 このような財政規律を保ちながら、一方で子育て、安心・安全、高齢化、魅力あるまちづくりに応えて行かなければなりません。

 平成26年度予算はその意味で可能な限り、必要な重点分野への目配りがなされたものと評価します。長年の懸案である和泉多摩川緑地都立公園化に向けた具体的準備、喫緊の首都直下地震等への備え、保育園の民営化、当市でも刻々と進む超高齢社会等への対応、シティ・セールスに代表される街の魅力発信等々であります。もちろん、個々別々に見て行けば、注文もあります。例えば、狛江ブランド野菜PRは、GAPだけでは弱い。GAPは食品として、また環境保全の観点等から最低限の安心・安全を確保する手段に過ぎません。確かにそれも大切で簡単に達成することは出来るものでないことは百も承知の上で言わせていただきます。農産物のブランド化を都市部で図るためには、もっと強力な訴求力が必要です。それは自分の中では、有機体系で栽培するということです。有機というと、全く農薬を使わないと取られるかもしれません。確かにそれも有機栽培の究極の形ですが、一足飛びにそこまで行かなくとも、肥料について云えば化成肥料でなく有機原料の肥料を使う、農薬でも天敵を利用した生物農薬を用いたり、天然物を利用した病害虫の予防法を出来得る限り利活用するのです。まち全体でそういった農業に取り組んでいる自治体は都市部ではまだありません。そういったまだ誰もやっていないことにチャレンジすることこそが本当の意味でブランドを作ることと思います。

 今後は各分野において市民との対話を基本とし、より市民が「能動的に」参加し必要なことを進めるという行政と市民の融合化なしには多様化し増え続けるニーズに応え続けるのは不可能だと考えます。そのために高橋市政の下で頻繁に見られるようになった広報での財政状況の周知をこれからも続けてほしいと思いますし、いかにしたら市民の皆さんにともに考え、知恵を出し合い、現在の、また今後より厳しい状況を迎える市財政を好転させる方向に持っていけたらと考える次第です。

 一つの事例として、インターネットを使って小口資金を調達するクラウドファンディングが挙げられます。シビル・ミニマム以外の、まちの魅力を高める分野においてその活用を検討するのはどうでしょう。鎌倉市では観光インフラを整備する費用、また墨田区では融資を受けにくい中小企業や個人に資金調達の新たな形として紹介するという試みを始めているようです。

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最後になりますが、

総務省において昨年より議論が進められてきた複式簿記、固定資産台帳の整備について、今月各地方公共団体への意見照会があったと思います。狛江市にもあったと思います。

どのようなご回答をされたかは判りませんが、現在の総務省改訂モデルから、複式簿記、発生主義に基づく新方式の財務書類において、現金主義会計では見えにくいコストやストックを把握することで、中長期的な財政運営への活用していただくと同時に、予算編成過程における具体的な政策決定の資料としてもぜひ有効に活用していただき、財政の効率化・適正化を図っていただきたいと思います。

 以上、要望も述べさせていただきましたが、比較衡量の上、平成26年度一般会計予算原案に賛成し、組替え編成には反対とさせていただきます。

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